2009年10月17日
5人の写真家
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Peter BEARD(ピーター・ビアード)
1938年ニューヨーク生まれ。1955年(17歳)に初めてアフリカを旅。
1961年(23歳)ケニヤに移住。
写真家という括りの人ではない
1965年の著書「 The End of the Game 」では
白人によるアフリカの侵略と破壊を痛烈に批判している。
「日記」による膨大なコラージュ作品に圧倒される。
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Robert Frank(ロバート・フランク)
1924年スイスのチューリヒ生まれ。
1947年、23歳のときにアメリカに移民
1950年代の古きアメリカを切り取った写真集が良い。
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逆光の 伸びていく アスファルトの 荒さが 荒野への道を 感じさせる。
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前のブログ にも書いたローリング・ストーンズの メイン・ストリートのならず者
Exile on Main St.のLPジャケのカバーがよい。
ちなみにこのLPの中味 音は写真でいうと粒子の荒い、ざらざらした白黒写真のよう
スラムの汚れた地下室で録音したような ブラック&ブロークンな雰囲気が好きです。
Robert Frankの写真が実にピッタリとオブラートされている。
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Saul Leiter(ソール・ライター)
1923年ピッツバーク生まれ。23歳のときにニューヨークへ移り住みます。
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ほとんど知られていないフォトグラファーですが、
実に絵画的な写真を撮る人で僕の感性に最も近い人です。
イカリさん曰く、まるでウキオの写真集みたい。と
構図の切り取り方といい、自然なフィルター
(窓ガラス越し、曇りガラスこしなどの)を通過したショットが多い
カメラのレンズと被写体の間に彼の感性や記憶の何気ないフィルターがある。
そこが好き
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Josef Koudelka(ジョセフ・クーデルカ)
1938年チェコスロバキア生まれ。
初めて見たこの人の衝撃的写真は次
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プラハ1968.8.22
ソヴィエトの戦車が入ってきた瞬間の写真かもしれない
マグナムに属しHenri Cartier-Bresson(アンリ・カルティエ=ブレッソン)の
DVDにチラっと出ていました.
テオ・アンゲロプロス監督とも接点がある。
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Bruce Weber(ブルース・ウェバー)
1946年米国ペンシルベニア州グリンズバーグ生まれ
チェット・ベイカーのドキュメンタリー映画のこの1枚の写真
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ビートニク的 カミソリで傷つけたような モノクローム写真
構築ではなく 崩れさっていく儚さの美しさ が好い
生まれは僕に最も近いので 近さは感じるが
どちらかというと 前者4人の 50年代という時代に
ノスタルジーを感じてしまいます。
経験し得なかった領土なのか
失われたもの、あるいは 味わったことのない料理なのか
残されたこれらの写真を 味わうことしか出来ません
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好きな5人の写真家を紹介しましたが
いずれも亡くなってはいませんが同時代の人達です。
この頃の時代もよかったと思いますが
20代に何を見、経験し、感じていたかで その人の人生が
決定付けられている様な気がします。
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昔の戦争映画で、落下傘降下部隊輸送用飛行機の中で
神経を尖らせている若い兵隊に 上官が
< 鉛筆もあまり削って尖らせているとすぐ折れるんだよ >
と 諭している場面がありましたが
20代の頃は皆 削って削って尖って 折れたらまた削っての
繰り返しで命を削っていましたよね。
そのうち芯が すぽっと抜ける鉛筆なんてのもありましたから
鉛筆は芯のあるうちに削らないと
今じゃ、丸くなった芯の ちびた短い鉛筆に
鉛筆ホルダーなんかしっかり嵌めて
長生きしようなんてご時世で
お尻の方には 立派な 消しゴム が付いていて
そう これって 記憶消しゴム のような気がしませんか?
では また
なんとなく hama でした
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職人によるアートなTシャツ作り
全面インクジェットTシャツプリント
白インクプリント、抜染プリント
は
染型工房 横山工藝
職人による華麗なよさこい衣裳は
オーダー よさこい屋
Posted by hamabeat at 20:15│Comments(0)
│アートとフォトな日々
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