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2009年10月29日

別れの準備-4

別れの準備-4

別れの準備も折にふれ続いていきそうな気がする。
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去年、2008年4月 桜の花咲く金沢で 息子の結婚式がありました。


その頃、 野の花の絵師、助田茂蔵じいちゃんが

93歳で亡くなりました。


法名は「釈 相應(そうおう)」で、生前にご自分でつけられたそうです。

相應 さりげなく そして 深い 法名です。

<花を見ている。花も見ている。> という茂蔵じいちゃんの言葉

野の花を描き続けることで、野の花に学び

野に生きる思想家でもありました。

野の花の様に清楚に散っていかれました。

息子の結婚祝いに茂蔵さんのご子息の篤郎さんより

謄写版印刷による野の花の額を頂きました。

別れの準備-4



春、かたくりの花を見ると憶いだすおじいちゃんの後ろ姿です。

篤郎さんとは 茂蔵じいちゃんの Tシャツのプリント でコラボしました。

それから翌年 2009年8月 に親しい友が亡くなりました。

笑いの研究で有名な 関西大学教授の 木村洋二さん です。

木村さんには 忙しい中 息子の結婚式に ご挨拶をして頂き、

<馬鹿の寄せ鍋>の話に皆 おおいに盛り上がりました。

今年の お年賀ブログ に写真入りで載せましたが

その時の 去年12月におそば屋さんで撮影した

そのショットが最後になってしまいました。


以前、福井市のカフェで開催された 助田茂蔵 野の花展 での

お二人の元気な頃の写真です。

別れの準備-4




<もともとせっかちなタチなので> という奥さんの言葉通り

別れの準備も無く あっという間に逝ってしまった。

彼の法名「釈 愚門(ぐもん)」これも彼が自分で付けた法名です。

愚門 という名は 以前からペンネームで使っていたものです。

湯谷での葬儀の帰り道 野には一面 白ユリが咲いていました。

ぼくにとって 8月の白い野のユリ が彼の花です。
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ところで わたし 9月に孫が生まれました。

文字通り ハマ爺 になりました。

秋に生まれたからなのか 息子夫婦が 「楓士(ふうと)」と名付けました。

なかなか良い名です。

風になびく 木 になるのか

木にそよぐ 風 になるのか

まだ 僕には わかりません。

でも 豊かな風を孕んだ力強い樹になって欲しい

そう願っています。

暖かい風も、いや、冷たく厳しい風にこそ

立ち向かって強くなってほしいと想っています。

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かえで(メープル)はカナダの木です。

カエルの手に似ていることから名付けられたそうですが

日本では紅葉(モミジ)のことをいいます。

楓士の手もモミジのように小さいが

まだ、透き通るように白い。
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十月初頭に助田篤郎さんからはがきが届きました。

その切手が広島の紅葉(モミジ)の絵でした。

別れの準備-4



以下、はがきの文面です。

<孔版画のお知らせ>

<早いもので父が亡くなって二度目のお盆も過ぎ、

天高くさまざまな雲に広がりを感じる候となりました。

この度、小品ながら孔版画を越前手漉き黒塗り和紙に制作しました。

用紙が真っ黒なものに刷り重ねることは初の試みで試行錯誤でしたが

丁寧に仕上げることに専念いたしました。

どうぞご支援の程、お願いいたします。>


その 3枚の孔版画 です。

別れの準備-4




上  白花曼珠沙華(ヒガンバナ科)孔版12度刷り
下左 蒲公英(タンポポ)冠毛 (キク科)孔版11度刷り
下右 綿(アオイ科)孔版12度刷り

以前 篤郎さんとお話している時に

<孔版画(ガリ版)の原紙(版)は紙で弱いので

大量に刷ることはできないので できる部数が限られてくるのです。>


ですから 本当の意味で 限定作品 なのです。


11色〜12色の刷り重ねによる精細な版画プリントです。

220部限定の貴重な版画 残り少ないと思われますので

無くなる前にお求めください。


連絡先はこちらです。

直接お葉書かお電話でお願いいたします。

〒916-0047 鯖江市柳町2丁目3-13
野の花の会  助田篤郎(すけた あつろう) 様
TEL 0778-51-0222


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別れの準備 というより

別れの後  というブログになってしまいました。

裸のまま 体一つで 生まれて来ますが

逝くときも また身一つです。

喜びと悲しみが 入り混じった この2年でした。


書きたいことはまだありますが 長くなったので

次回の 別れの準備-5 にまわします。

では   それなりに はまじい でした。

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Posted by hamabeat at 20:23│Comments(0)別れの準備
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