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2018年04月15日

KNZW668 180415 手術前夜 天空通信

ゼロ ワープした時間 と 進まない時間


今年1月に 2回の軽い手術をした

2回目の手術は 全身麻酔で

まぶたを閉じて 次にまぶたを開けたとたん 手術は終わっていた

その間 時間は瞬時に凍り付き 全く停止していたように思えた

まぶたの開け閉め ページの一枚めくりで

明るい天井が いきなり視界に入って来た

横から おつかれさまでしたー という看護師さんの元気な声が聞こえ

さらに 無事終わりましたよ と 医師が手袋を脱ぎながら マスク越しにいう

えっ もう 終わったの と とまどいながらも

横目で 壁にかけられた丸い大きな時計を見る

誰かが 時計の針を操作したように 2時間進んでいた

何の感覚もなく それは終わった 無 ゼロ の時間である


ところが 病室に帰ってから が大変

次の朝まで 一時間ごとに目が醒める

動けない苦痛 傷み 痰のからみ で

朝までの 長い 長い 時間を乗り越えなくてはならなかった

明くる日の午前中に 管は全て抜けて 普通に動けるようになった

それくらいの 軽い手術なのにと 今おもう


あす は 3回目

これまでの手術と規模がちがう

手術は もう これで終わりにして欲しい 

この手術で死ねば 3回で終わる

目を閉じて もう 開くことはない 

あとの 苦しみは 全くない


しかし 目を開けたとたん 苦しみは始まる

生 と 死 は 一枚のコインの 裏と表

お互いを 剥がすことは できない

生き続ける為には 苦しみも味わはなくてはならない

死は 安らぎじゃないか とさえ思える

一度死んだら 二度も三度も 死ぬことは無い

ところが 生きる為には 苦しみを何度も経験しなければならない




生命は作られた瞬間から カウントダウンが始まる

哺乳類の心臓は20億回で停止するようにセットされているそうだ


この続きは 帰って来てから書くことにする。

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今年 一月から この病院には ひどくお世話になった

ここで おどろいたことは

コンピューターのネットワークによって データの共有が

非常にシームレスに行われていることです

院内どこに行っても リストバンドのバーコードの読み取りで

じぶんの治療や検査がスムーズに行われること

多くの看護師さんたちが 24時間を昼夜交代で看護されています

名前を覚えられないくらいの看護師さんたちが交代でこられますが

非常に細かい患者の情報まで受け継がれ共有されていることです

ただ コンピューターのネットワークによるだ共有だけではなく

生きた 血の通った共有が行われていることです。

それと ここの看護師さんたちは

やたら元気 声が大きい 石川弁がおもしろい 非常に優しく メチャ明るい

他の 病院と比較して そう強く思います

ただ ただ 感謝するのみです

食事も きめ細かく おいしいです

これも 他の病院と比較して そう思います。

そういったことが 僕たちの心をすごく軽くしてくれます。


主治医の先生が こうおっしゃいました

<大変な手術ですから がんばってください> と

ぼくは こう答えました

<手術中は全身麻酔で僕は頑張れないので 先生方みなさんががんばってください>

そしたら こう 帰ってきました

<そうですね 我々みんな がんばります あなたは 術後にがんばってください>

ぼくにとって 明日の手術の後からが 戦いです


手術の前の日は ケゾリ(語感が悪い、他のスマートなネーミングがないかな)の儀式があります

ぼくはもともと体毛は無いほうなので簡単ですが 下の毛も剃らねばなりません

そのあと ゆっくりシャワーを浴びて 洗濯をして 爪も切りました


今日の最後の夕食のおかずは タイの南蛮漬け にレモンをかけて

とてもおいしかったです

最後は 番茶でわさびの茶漬け これ サイコーでした


今夜は 眠剤と下剤を飲んで 早めに寝ます

0時を廻ったら 何も食べれません 水も飲めません


では みなさん おやすみなさい

また お会いしましょう ネ


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