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2019年08月25日

KNZW W668 Report & 読書の日々

8月20日 金沢の病院に入院しました。

ぼくがに運転して 佐々とMさんと3人で下道を走りました

9時半に出て 途中鶴来の 蕎麦処 草庵 へ

KNZW W668 Report & 読書の日々




11時半 に開店ですが早く着いたので開店待ち

雨の日にも関わらず 2組がすでに並んでいて僕たちの後1組が

時間通りの開店で 僕とMさんは せいろ特盛 と 鴨ロース

佐々はこの前と同じ 茄子や茗荷をトッピングした蕎麦を注文

KNZW W668 Report & 読書の日々


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鴨ロース がすぐに出て来て Mさんと2人で食べる

絶妙な味 よ焼き具合 で 中は柔らかく 鴨の旨味がじんわりと出てくる

噛み切れない程の弾力があるので 1切れは丸ごと食べることになる

これだけ食べるだけでも ここに来る価値あり やはり お酒のつま によいが飲む訳にもいかぬ

つづいて 蕎麦 特盛り 結構な量がある 食べれるかな?といいながら

1口  この1口目の蕎麦が一番うまい 冷たくて固めの喉ごしがよい

欲をいえば ダシが旨いともっと旨いのだが ダシに関しては 一滴庵 が最高だった 次に大久保

でも 2人とも全て完食となり 満足の極みでした

店に入ったころにドシャ降りの雨になったが 続々と客が入り 待ち席に一杯だった

ゆっくり食べてるわけにはいかん 丁度雨も小降りになったので店を後にする

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1時過ぎに病院に着き 入院の手続きをする

受付の女性の方が またよくしゃべる人で 書類を出すと

この 連帯保証人の方は奥さんで同居されているのでこれはダメですよ という

僕もおかしいなと思ったんですが 同居されていない親族のかた とはどこにも書いてないですよ

それに 下の欄のクレジットカード決済の方は云々 という下りも訳がわからん と言うと

そうですよね わたしもおかしいと思うんですよ だから今書類を作り直してるんですよ

と 大きな声で 笑いながら言う

じゃ これで 通して下さいよ というと

解りました と また 大きな声で 笑いながら言う

その調子でお互いお喋りしてるものだから

遠くで聞いていたMさん あんたら何を楽しそうにしゃべっとんねん と不思議な顔をする

手続きが済んで おなじみの 西6階のナースステーションへ

看護師さんたちに お帰りなさ-い お久しぶりです といわれる

この前入って居た 同じ668号室 4人部屋の窓際  2ベットは空いている

手術、ICU、個室 を経て 入って来たSTさんがとなりのベット

心臓の大きな手術をしたそうですが 元気そうです

この窓から見える 2棟南にヘリポートが出来ていて丁度同じ高さになっている

長く入院していた人は 何度もヘリの着陸を見ているというが

僕はまだ見ていない 退院するまでには 何度か見れるかな

僕が去年へりでここへ運ばれた時はまだヘリポートが無く

近くの自衛隊のグラウンドに着地して救急車で運ばれた


さて 入院するなり 血液検査、レントゲン、心電図、CT 検査

前回の10日入院の時に知り合ったMTさんが表敬訪問

となりのSTさんはMTさんと同じ心臓の手術なので 2人は情報交換して 仲良くなった

MTさんは前回僕が居た時からの人だから随分長い入院になる

この2人 毎日どちらが早く退院するかを冗談まじりに競い合っていたが

医師が STさんに 経過が順調なので 来週の半ばか遅くとも週末には退院ですね

よかったね というと うれしそうに勝ち誇ったような満面の笑み

それを聞いたMTさんは かなり 落ち込んでたそうな

退院で喜ぶSTさんに 奥さん待ってるね というと 去年亡くなったんだ という

STさんは72歳 だから 奥さんは まだ若かったろうにと淋しくなった

でも それなら STさん ここに長く居た方だいいんじゃない

涼しいし 上げ膳据え膳 だし シャワーもいつでも入れるし というと

いやあ 40日も居るとね 飽いてくるからね 

でも 彼は入院中に僕と同じように 肺の下部に白い小さな影が見つかっている

正体はまだ定かではないが また外来で検査をするそうだ

MTさんは STさん 次があるからねえ 次が と冷ややかに言う

STさん 勝ち誇ってもいられないな

バトルは続くのだ 死ぬまで それが運命というもんだ

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さて 自分の話をしなくては

20日に入院して 即検査をして 21日に今後の治療方法の説明を受ける

その後 冷ややかな感じのおなじみの薬剤師さんが説明にきた

この人とは去年2月に入院した時以来の天敵で 喧嘩ばかりしていた

今回の抗癌剤の投与は去年は3回に分けて隔週1回の投与でしたが

今回は 22日に一回全量いきますからきついですよ と 脅しにかかった

一週間後くらいから副作用の症状がでます。 今回は髪の毛はバッサリ抜けますから

と さらに脅してきよる 勝ち誇ったように言いよる 負けちゃおれんわい

さらにシニカルに ウィッグ なんかもありますから といいよる

そんなもん着けるか スキンヘッドで頭突きしてやる

そうは言うものの 佐々に早速緊急電話 帽子とバンダナとプロボリスとビタミンE を送ってくれ

佐々は自分の過去の経験から コロコロがいるわよ 布団に髪の毛がいっぱいつくから と

22日 9時半から点滴開始 トータル5時間 抗癌剤は4時間 前後1時間

その日は その後 すこし体がだるいように感じたが 気のせいかも

23日 朝から元気が出て来て 食事は3食ともガツガツ完食

気力もポジティブで今までになく前向きな気持ちになった

ただ ひたすら 読書 読書  仕事も合間にしてますけど

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3冊の本を持って来た。 1冊は前回紹介した 金子文子 の <何がわたしをこうさせたか>

これはすでに読了してしまった。思わず最後まで一気に読んだ

朴烈と同棲し活動を始めるまでの生い立ちの伝記ですが

記憶力の良さに驚かされます。それだけ過酷な生活だったからでしょうが

その生活の中から学び取ったものは後からの思想の土台になっています。

生涯で 本当に気を許して好きになった人は 山根初代さんと 朴烈 の2人です

関東大震災のあと この2人と共に逮捕され監獄に入れられます

山根初代さんは持病の肺病が悪化して獄中で亡くなります

金子文子と朴烈の2人は獄中で結婚します

そして2人共に死刑宣告を受けますが すぐさま恩赦で無期懲役に減刑されます

金子文子は皇室の恩なぞ受けん  とその書状を所長の前で破り捨て 後日獄中で縊死する

しかし その死も真相は定かではなさそうです

朴烈 は抵抗するものの獄中に残り 終戦のあとにすぐ出獄

朝鮮に帰り運動を続けるが 朝鮮戦争の時に北朝鮮に捕まり後年北朝鮮で亡くなる

金子文子は日本人ですが遺骨は朴烈の故郷の実家の墓に葬られたそうです

長くなりましたが 映画を見てからまたコメントしたいと思います。

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さて2冊目は 1970年代に読んだ本です。呪術師ドン・ファンの教え の

3作め  <イクストランへの旅 術師になる>  という本です
KNZW W668 Report & 読書の日々




もうほとんど読んだのでもうすぐ終わる

1970年代に読んだ時とは新しい発見もある 特に <死> に関する箇所

1作目、2作目は ダツラやペヨーテやキノコによるトリップの話が多く

解りにくい内容ですが この3作目は 著者カルロス・カスタネダとドン・ファンとの2人の対話が中心なので

大変面白く 深く感動的な内容です。この3作目だけ読んでも充分な気がします


持って来た3冊目もやはりカスタネダの <未知の次元> これはシリーズの4作目です

KNZW W668 Report & 読書の日々




このシリーズは10巻以上あり ほとんど真崎義博氏の訳で

二見書房から出版されていますが この4作目だけが

なぜか 青木保監修、名谷一郎訳 横尾忠則氏の装丁 1979年講談社発行となっております

のちに  真崎義博氏の訳で <力の話> というタイトルで出版されました


カルロス・カスタネダによるこのシリーズは彼のフィンションであり

この ドン・ファン・マトス という呪術師は実在しないという説が有力です

それにも関わらず 高い評価を各方面から受けています。

どうも完全なフィクションとするには出来すぎた感じがします

まあ そんなことは置いといて この2人の対話から何を学ぶかですか

これは長くなりそうですので後日のブログに載せることになります。

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24日午前2時頃 目が醒めて いろいろ考えていた

以前Mさんが ぼくにこう言った

<あんた 間違えても 金沢の病院では死ぬなよ

遺体を福井まで運ぶのに金がかかるし 両県の手続きも大変なんだから>
  と

それもそうだな と思い あれこれ考えているうちに

去年 福井から金沢まで救急ヘリで運ばれて来たが

空の途中で心肺停止、甦生かなわずお亡くなりになったらどうすんだろう?

どうかお願いですから 福井まで戻してもらえませんか? と僕が言える訳もない

遺体となった僕は いったいどこへ運ばれるのでしょうか?

気になって 寝られなくなった


では またの レポ まで


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